【2025年最新】運送業の年収はいくら?職種別・会社別ランキングTOP5

運送業の年収、アイキャッチ画像

「運送業はきつい割に稼げない」というイメージを持っていませんか?

実は今、運送業界は働き方改革やEC市場の拡大を背景に、待遇面が見直されつつあります。けん引免許を持つドライバーで年収500万円超、大手企業では900万円台も夢ではありません。

本記事では、最新の統計データをもとに、運送業界のリアルな年収事情を詳しく解説します。

職種別の年収ランキングから年収アップの具体策まで、転職やキャリアチェンジを考える方に役立つ情報をお届けします。

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目次

運送業の年収はいくら?業界平均と職種別データ

運送業の年収、業界平均

運送業界は、他の業界と比較して独特な給与体系を持っており、基本給と歩合給の組み合わせが特徴的です。また、企業規模や職種、保有資格によって年収に大きな差が生まれるため、転職を検討する際は詳細なデータを把握することが重要です。

近年は働き方改革の影響で労働環境が改善される一方、人手不足により需要が高まっており、転職市場では有利な状況が続いています。

そんな運送業界の年収について、全日本トラック協会の最新調査と厚生労働省の統計データを基に詳しく見ていきましょう。

運送業界全体の平均年収

全日本トラック協会の「2023年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」によると、運送業界の年収は以下の通りです。

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分類月額賞与込み月額年収換算
トラック運送事業全体
(全職種平均)
318,900円367,400円約441万円
男性運転者全体333,500円378,800円約455万円
全産業平均
(厚生労働省調査)
約330.4万円

※出典:全日本トラック協会「2023年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」
※出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

この表から分かるように、運送業界の年収は全産業平均を大きく上回っています。

特に男性運転者に限定すると年収455万円であり、全産業平均より124万円も高い水準です。

運送業界は「給料が安い」というイメージを持たれがちですが、実際のデータを見ると決して低くありません。むしろ安定した収入を得られる業界といえます。ただし、この数値には賞与や各種手当が含まれているため、基本給だけでなく総合的な待遇で判断することが重要です。

年齢・性別による年収の違い

運送業界では年齢とともに年収が上昇し、50代前半でピークを迎えます。20代よりも50代の方が年収が約30%高い状況です。

男性運転者の平均年齢は49.0歳、平均勤続年数は14年6ヶ月です。勤続年数が長く、長期的に安定した収入が期待できます。

一方、男女間では約81万円の年収差があります。

  • 男性運転者全体:年収約455万円
  • 女性運転者全体:年収約374万円
  • 男女間年収差:約81万円

この格差は全国的な傾向と同様ですが、近年は女性ドライバーの数が増加傾向にあり、働きやすい環境整備も進んでいます。

※出典:全日本トラック協会「2023年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

企業規模別の年収格差

企業規模によっても年収に違いが見られます。

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事業形態月額賞与込み月額年収換算
特別積合せ事業(大手)301,500円360,500円約433万円
一般事業(中小)330,800円372,200円約447万円

※出典:全日本トラック協会「2023年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

実は、一般事業(中小企業)の方が特別積合せ事業(大手企業)よりも年収が高いです。これは、一般事業では変動給(歩合給)の比重が高く、運転者の努力や実績が直接収入に反映されやすいためです。

一方、大手企業では固定給の割合が高く、安定した収入が見込めます。また、福利厚生面では大手企業の方が充実している傾向があり、年収以外の待遇面で違いが見られます。

職種別の年収比較データ

運送業界の中でも、職種によって年収は大きく異なります。

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職種月額賞与込み月額年収換算
けん引運転者377,100円434,000円約521万円
大型運転者361,700円403,200円約484万円
準中型運転者301,500円351,700円約422万円
中型運転者308,100円347,500円約417万円
普通運転者283,900円338,600円約406万円

※出典:全日本トラック協会「2023年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」

最も年収が高いけん引運転者と最も低い普通運転者の年収差は、約115万円にも上ります。これは、大型の車両を運転するには高度な技術と責任が求められるためです。

運送業は資格取得による年収アップが可能で、計画的な免許取得によって段階的な収入向上が期待できます。

運送業職種別年収ランキング【厚生労働省データ基準】

運送業の職種別年収ランキング

厚生労働省の職業情報を基に、運送業界の主要職種を年収順にランキング形式で紹介します。

職種によって働き方も異なり、長距離運送では拘束時間が長い分、歩合給で高収入を得られる可能性があります。一方、地域配送では規則正しい勤務時間で働けるメリットがあります。

以下のランキングを参考に、自分が希望する働き方と年収のバランスを考えてみましょう。

1位:トレーラー・大型トラック運転手

平均年収約491万円

※出典:厚生労働省|職業情報提供サイト「トラック運転手」「トレーラートラック運転手

トレーラー・大型トラック運転手は、主に長距離輸送や大量輸送を担当します。建設資材や工業製品など重量物の運搬が主な業務です。

運転技術や体力が求められる分、運送業界の中では最も高い年収水準です。

2位:バス運転手

平均年収約461万円

※出典:厚生労働省|職業情報提供サイト「路線バス運転手」「観光バス運転手

路線バスや観光バス、送迎バスなどを運転し、乗客を輸送します。安全運転と接客スキルが求められます。

大型第二種免許が必要で、公共交通機関としての社会的責任も大きい職種です。

3位:タクシー運転手

平均年収約414万円

※出典:厚生労働省|職業情報提供サイト「タクシー運転手

タクシーを運転し、乗客の送迎を行います。地域の道路事情や接客スキルが必要です。

歩合制の給与体系が多いため、努力次第で高収入が目指せます。タクシー運転手になるには、普通第二種免許が必要です。

4位:中型トラック運転手(飲料ルートセールス・産業廃棄物収集)

平均年収約394~400万円

※出典:厚生労働省|職業情報提供サイト「清涼飲料ルートセールス」「産業廃棄物収集運搬作業員

中型トラックの運転手の業務には、自販機飲料のルートセールスや小売店・企業間での配送、産業廃棄物収集などがあります。

中型免許の取得が必要で、大型ほどの負担はありませんが、安定した需要があります。

5位:小型トラック運転手(宅配便・ルート配送)

平均年収約394万円

※出典:厚生労働省|職業情報提供サイト「宅配便配達員」「ルート配送ドライバー

小型トラックや軽トラックで近距離配送を担当します。宅配便や食品配送、店舗への配送などが主な業務です。

普通免許で運転可能な車両も多く、運送業界に転職する際の第一歩として選ばれやすい職種です。

運送会社年収ランキングTOP5【2025年最新】

運送会社の年収ランキング

大手運送会社の年収ランキングTOP5を紹介します。

紹介する企業はいずれも長い歴史を持つ老舗企業であり、安定した経営基盤と充実した福利厚生が特徴です。大手企業ならではの研修制度や資格取得支援制度も整っており、未経験からでもキャリアアップが期待できます。

大手企業への転職は競争が激しく簡単ではありませんが、ランキングを参考にしてみてください。

1位 三菱倉庫株式会社

平均年収938万円
平均年齢40.5歳
平均勤続年数15.9年
従業員数976人

※出典:求人ボックス給料ナビ「運輸業の企業の年収ランキング」
※ドライバー以外の職種も含みます。

1887年創業の三菱グループの総合物流企業で、日本を代表する老舗企業のひとつです。倉庫業、港湾運送業、国際輸送業を主軸とし、安定した物流ネットワークを全国に展開しています。

福利厚生が充実しており、独身者は大都市部の寮に格安で住めるなど、年収以外の恩恵も大きい企業です。

2位 NIPPON EXPRESSホールディングス

平均年収937万円
平均年齢
平均勤続年数
従業員数

※出典:求人ボックス給料ナビ「運輸業の企業の年収ランキング」
※ドライバー以外の職種も含みます。

国内最大級の総合物流企業グループです。世界中に3,000以上の拠点を構え、約7.8万人の従業員が在籍。陸・海・空を組み合わせた国際輸送サービスを展開し、幅広い地域で物流ネットワークを構築しています。

3位 伊勢湾海運株式会社

平均年収791万円
平均年齢41.9歳
平均勤続年数18.0年
従業員数810人

※出典:求人ボックス給料ナビ「運輸業の企業の年収ランキング」
※ドライバー以外の職種も含みます。

伊勢湾海運株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く総合物流企業です。この年収ランキングTOP5の中でも平均勤続年数が最も長く、腰を据えて長く働きやすい環境が整っている点が特徴です。

4位 三井倉庫ホールディングス

平均年収790万円
平均年齢42.3歳
平均勤続年数13.7年
従業員数265人

※出典:求人ボックス給料ナビ「運輸業の企業の年収ランキング」
※ドライバー以外の職種も含みます。

三井倉庫ホールディングスは、三井グループの物流持株会社であり、国内外に展開する5つの物流会社をまとめる中核企業です。倉庫保管から輸送、通関、国際配送までを一貫して手がけており、複数の物流サービスを組み合わせて提供できるのが強みです。

5位 株式会社住友倉庫

平均年収790万円
平均年齢37.7歳
平均勤続年数13.5年
従業員数876人

※出典:求人ボックス給料ナビ「運輸業の企業の年収ランキング」
※ドライバー以外の職種も含みます。

株式会社住友倉庫は、住友グループの総合物流企業です。全国に物流拠点を持ち、倉庫業・港湾運送・国際輸送・不動産事業など多角的に事業を展開しています。

先進的な技術導入に積極的で、在庫管理システムのオンライン化などにも取り組んでいます。

運送業の給料体系と年収アップ戦略

運送業界で収入を上げるには、まず業界特有の給料体系を理解することが重要です。

運送業界は他の業界とは異なる独特な給与システムを採用しており、この仕組みを知らずに働くと収入アップの機会を逃してしまう可能性があります。

一方で、正しい知識を持って取り組めば、努力次第で短期間での収入向上も期待できます。

それでは、運送業界の具体的な給与体系と効果的な年収アップの戦略について見ていきましょう。

基本給が安い理由と歩合制の仕組み

運送業界で基本給が安い理由は、業界特有の歩合制システムにあります。

運送業の多くは、運んだ荷物の量や距離に応じて収入を得る「成果報酬」の性質が強く、固定給よりも実績に応じた変動給を重視する給与体系です。これにより、運転距離や荷物量によって収入が大きく左右されるため、基本給は低く設定される傾向があります。

運送業界の給与構成

変動給(歩合給)には、距離や荷物量、時間などに応じた運行手当・トンキロ手当、残業手当などがあります。

残業代・深夜手当で年収を上げる

トラックドライバーの収入において、残業代は重要な収入源です。

男性運転者の場合、時間外手当は平均55,200円です。これは変動給全体の39.4%で給与に対して大きな割合を占めています。

しかし、2024年問題の影響により状況は変化しています。2024年4月から残業時間の上限規制(年960時間)が適用されたため、従来と比較して残業代で収入を増やすことが困難になりました。

残業や深夜手当を活用して年収アップを目指すことも可能ですが、上限を超えない範囲で計画的に働きましょう。

資格取得による収入アップ

運送業界では、保有する免許の種類によって年収に大きな差が出ます。より大型の車両を運転できる資格を取得することで、段階的な収入アップが見込めます。

免許別の平均年収

普通免許だけで働ける仕事もありますが、資格をステップアップさせることで、100万円以上の年収差が生まれるケースもあります。

また、最近では資格取得支援制度を導入している企業も増えており、働きながらスキルアップできる環境が整ってきています。資格の取得にかかる費用を会社が全額または一部負担してくれる制度があるかどうかも、転職時にチェックしておくとよいでしょう。

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運送業界での転職を成功させるためには、信頼できる求人情報が不可欠です。

運送業界は多様な職種と働き方があるため、自分に合った求人を見つける必要があります。しかし、一般的な転職サイトでは運送業界の詳細な情報が不足していることが多く、実際の労働条件や職場環境が分からないまま転職活動を進めがちになります。

そこでおすすめなのが、ドライバーに特化した求人サイトのドライブエックスです。

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運送業の年収に関するよくある質問

運送業で年収1,000万円は可能?

運送業で年収1,000万円を稼ぐことは不可能ではありません。特に大手運送会社の管理職や、大型・けん引免許を保有したベテランドライバーであれば、十分に目指せる水準です。

高収入を実現するためには、以下のような条件を満たすことがポイントです。

  • 大手運送会社への就職
  • 管理職への昇進
  • 複数の免許・資格取得
  • 長距離運送での歩合制活用

実際、三菱倉庫や住友倉庫といった大手企業では平均年収が900万円前後というデータもあります。これらの条件を計画的に満たせば、年収1,000万円を目指すことも可能です。

運送業で一番稼げる職種は?

結論、トレーラー・大型トラック運転手が最も高収入を得られます。

この職種が高収入につながる理由は、以下のとおりです。

  • けん引免許が必要で、取得者が少なく希少性が高い
  • 長距離輸送が多く、歩合給が高くなりやすい
  • 大型車両の運転には高度な技術と集中力が求められる
  • 事故リスクや責任も大きいため、その分給与水準も高い

実際の平均年収は約491万円で、運送業界の中ではトップクラスの水準です。

ヤマト運輸のドライバーの年収は?

ヤマト運輸のドライバーの平均年収は511万円とされています。
※出典:エンゲージ「ヤマト運輸株式会社の年収・給与」

ただし、この数字はアンケート結果に基づくものであるため、あくまで参考値としてご理解ください。

それでも、ヤマト運輸は運送業界の中でも比較的高い年収水準であり、高収入を目指す方にとって有力な選択肢のひとつと言えます。

運送業の年収は職種や会社規模によって大きく異なる!適した会社で高収入を目指そう

運送業の年収は職種や会社規模、保有資格によって大きく異なります。けん引免許を持つトレーラー運転手や大手企業の管理職であれば、年収1,000万円も目指せる可能性があります。

高収入を目指すには、最新の業界情報を活用して自分に合った職場を見つけることが大切です。

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