ダンプ運転手の給料は安い？地域別の年収一覧や収入アップのポイントも解説

ダンプ運転手への転職を検討する方にとって、実際の給料水準は重要な判断材料です。実際の給与水準を知ったうえで転職するかを検討したい方もいるでしょう。

そこで本記事では、全国47都道府県のダンプ運転手の年収・月収データを徹底比較し、地域別の給料相場を明らかにします。さらに、給料をアップするためのポイントも解説します。

ダンプ運転手の仕事内容についても紹介しますので、転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

ダンプ運転手の年収（給料）一覧表【地域別】

地域	平均年収	平均月収 （ハローワーク求人の賃金参考）	労働時間（1カ月）
北海道	420.4万円	22.4～27.6万円	178時間
青森県	401.2万円	19.3～23.6万円	185時間
岩手県	445.8万円	19.1～24.2万円	176時間
宮城県	431.3万円	21.3～26.6万円	170時間
秋田県	468.9万円	20.2～24万円	174時間
山形県	392.6万円	20.5～25.3万円	183時間
福島県	443.9万円	22.4～27.5万円	172時間
茨城県	478.2万円	23.8～31万円	193時間
栃木県	478.6万円	22.8～30.6万円	170時間
群馬県	512.5万円	データなし	175時間
埼玉県	497万円	26.6～33.2万円	175時間
千葉県	513.4万円	25.6～32.2万円	167時間
東京都	492.7万円	26.9～32.8万円	173時間
神奈川県	550.3万円	26.4～32.4万円	171時間
新潟県	473.6万円	21.8～26.8万円	169時間
富山県	474万円	22.1～26.9万円	165時間
石川県	438.4万円	データなし	165時間
福井県	503.2万円	23.8～30.7万円	161時間
山梨県	508.2万円	データなし	172時間
長野県	466.8万円	23.2～29.9万円	174時間
岐阜県	501.3万円	24.9～32.6万円	176時間
静岡県	532.9万円	24.1～30.4万円	172時間
愛知県	526.2万円	25～31.9万円	189時間
三重県	487.6万円	24.8～30.1万円	177時間
滋賀県	537.6万円	データなし	177時間
京都府	453.2万円	24.2～30.7万円	174時間
大阪府	496.6万円	26.7～33.6万円	182時間
兵庫県	549.1万円	23.9～30.2万円	164時間
奈良県	556.3万円	データなし	189時間
和歌山県	473.4万円	22.6～26.5万円	163時間
鳥取県	448.1万円	データなし	170時間
島根県	481.1万円	データなし	174時間
岡山県	504.4万円	23.5～29.9万円	175時間
広島県	559.8万円	22.7～28.3万円	165時間
山口県	462.5万円	データなし	171時間
徳島県	436.7万円	データなし	174時間
香川県	489.6万円	データなし	165時間
愛媛県	480.6万円	20.5～27.3万円	176時間
高知県	441.3万円	20.8～24.2万円	172時間
福岡県	512.7万円	22.4～26.8万円	169時間
佐賀県	503.6万円	19.7～23.8万円	173時間
長崎県	364.9万円	データなし	185時間
熊本県	458.6万円	20.1～23.9万円	163時間
大分県	438.6万円	データなし	167時間
宮崎県	443.3万円	19.8～23.8万円	172時間
鹿児島県	420.4万円	20.2～24.5万円	172時間
沖縄県	344万円	19.6～24.3万円	168時間

※出典：job tag「ダンプカー運転手」

地域別のデータを見ると、ダンプ運転手の給料には明確な地域差があります。

首都圏や大都市圏では平均年収が高いのが特徴的です。これは都市部での建設需要の高さや、生活コストの違いが反映されているためと考えられます。

ダンプ運転手の給料事情を調査！平均年収や日当はいくら？

ダンプ運転手の給料は地域や企業によって差がありますが、全国的な平均値を知ることで、自分が希望する収入と比較できます。

ここでは平均年収・月収から日当まで、実際の数字を見ていきましょう。

ダンプ運転手の平均年収・月収

ダンプ運転手の全国平均年収は491.9万円です。これは他の職種と比較してもやや高めの水準です。一方で、ハローワークに掲載されている求人の平均月収は25.4万円程度であり、年収に換算すると約305万円となります。

この差が生じる理由は、年収は実際に就業している労働者の実態（令和6年賃金構造基本統計調査）を反映しているのに対し、月収はハローワークの求人のみを対象とした金額だからです。また、ハローワークの求人は賞与を含まない、あるいは賞与が無い求人もあるためです。

より高い収入を目指すダンプ運転手志望の方には、ハローワーク以外の求人情報も確認することをおすすめします。ドライバー専門の求人サイト「ドライブX」では、地域や職種のほか、給与や社保完備などの条件を指定して検索が可能です。高収入の求人もあるので、まずは一度ご確認ください。

日当換算したダンプ運転手の給料

ダンプ運転手の収入を日当ベースで考えると、その金額はより具体的にイメージしやすくなります。

全国平均年収の491.9万円を基に計算すると、平均日当は約18,847円です。この計算は、平均的な労働時間（月間約174時間）で年間労働日数を算出し、年収をその日数で割ったものです。

なお、この金額には賞与（ボーナス）も含まれています。賞与がない場合や少ない場合は、実際の日当はこれより低くなる可能性があります。反対に、残業が多い職場では日当が上記の金額を上回ることもあるため、求人を選ぶ際は労働条件の詳細を確認することが重要です。

ダンプ運転手の給料を上げるポイント

ダンプ運転手として働きながら、より高い収入を得るための方法はいくつかあります。

ここでは実践的で効果的な以下の3つのポイントを紹介します。

収入アップを目指すために、計画的に以下に取り組みましょう。

資格を取得して業務範囲を広げる

ダンプ運転手の給料は、運転できる車両のサイズや取り扱える業務によって大きく変わります。小型ダンプよりも大型ダンプの方が一般的に収入が高いため、まずは中型・大型の運転免許の取得がおすすめです。

ダンプ運転手の給料を上げるには、以下の資格取得を推奨します。

資格名	概要と取得メリット
中型免許	車両総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満の車両が運転可能。取得費用は約20万円。
大型免許	車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の車両を運転可能。取得費用は約30万円。大きく収入アップする可能性がある。
けん引免許	トレーラーなどのけん引車両が運転可能になり、専門性の高い業務に就ける。トレーラー運転手は一般的に高収入。
危険物取扱者資格	危険物を運搬する業務に携わることができ、通常のダンプ運転より高い報酬が期待できる。乙種第4類が最も実用的。
産業廃棄物収集運搬業許可	産業廃棄物の運搬業務に従事でき、一般的な土砂運搬より高い単価で仕事を受けられる可能性がある。

会社によっては資格取得支援制度を設けていることもあるので、入社前に確認して計画的に資格取得を目指しましょう。

投資額以上のリターンが得られる可能性が高い資格なので、長期的なキャリアプランとして検討する価値があります。

高収入が見込める業務形態を選ぶ

ダンプ運転手の中でも、特定の業務形態を選ぶことで収入アップが見込めます。

業務形態	収入アップのポイント
長距離輸送	近距離輸送と比べて日当や手当が高く設定されることが多い。日帰りできない場合は宿泊手当も支給されるため、総収入が増える。
深夜・早朝勤務	建設現場への資材搬入などで早朝から勤務するケースでは、深夜手当や早朝手当が付くことが多く、基本給に上乗せされる。
特殊な積載物の運搬	アスファルトやコンクリートなど特殊な積載物を運ぶ業務は、給与水準が高めに設定されていることが多い。
災害復旧作業	台風や地震などの災害発生後の復旧作業に関わるダンプ運転手は、緊急性や重要性から高い日当が設定されることがある。
公共工事関連	道路工事や公共インフラ整備など、公共事業に関わる運搬業務は、比較的安定した収入が期待できる。年間を通じた仕事量の確保にもつながる。

こうした業務形態を選択する際は、生活リズムや体力面での負担も考慮する必要があります。高収入を追求するあまり、健康を損なっては本末転倒です。自分のライフスタイルに合った働き方を選びましょう。

経験を積んで転職する

ダンプ運転手としての経験を積むことで、より好条件の企業への転職チャンスが広がります。

転職戦略	収入アップの効果
未経験と経験者の給与差	ダンプ運転手の求人では、未経験者と経験者（3年以上など）で差がつくことが一般的。特に大型ダンプの経験者は重宝され、さらに高い給与が期待できる。
専門性の高い分野への転職	一般的な土木工事現場だけでなく、より専門性の高い鉱山や採石場、特殊工事現場などへの転職で収入アップが可能。特殊な現場ほど人材不足で高待遇になる傾向がある。
自社の昇給に頼らない	同じ会社にいると昇給幅が限られる場合も多い。定期的に市場価値をチェックし、自分のスキルや経験に見合った報酬を得られているか確認することが重要。

転職を検討する際は、給与だけでなく、福利厚生や労働環境、会社の安定性なども総合的に判断することが重要です。また、業界内での評判や口コミ情報も可能な限り収集し、慎重に次の職場を選びましょう。

【給料の割にきつい？】ダンプ運転手の仕事内容

ダンプ運転手というと、重労働のイメージを持つ方も多くいます。しかし、実際のダンプ運転手は、想像以上に体力的な負担が少ない仕事です。

ダンプ運転手の業務内容は以下のとおりです。

実際の業務内容を見ると、荷物の積み下ろし作業などの体力仕事がないことが分かります。ただし、高い安全意識と運転技術が求められるため、簡単な仕事とは言えません。

ここからは、ダンプ運転手の仕事の特徴について、詳しく解説します。

力仕事は不要で体力面の負担は少ない

ダンプ運転手の大きな魅力の一つは、他の配送ドライバーと比較して力仕事がほとんどないことです。

積み込み作業は重機オペレーターが行い、荷下ろし作業もドライバーが荷台を上げるレバー操作だけで行います。一般的な配送ドライバーが行う手積み・手降ろしの作業や、重い荷物の持ち運びなどはほとんどありません。

ダンプ運転手は一般的なトラックドライバーと比較しても肉体的な負担が少なく、年齢を重ねても続けやすい職業です。

高い安全意識と運転技術が求められる

ダンプ運転手は力仕事は少ないものの、高いスキルと責任が求められます。

ダンプカーは一般車両より大きく重いため、狭い道や急カーブでの運転には特有の技術が必要です。土砂や砂利などの積載物は荷崩れのリスクがあるため、適切な積載量管理や走行中の注意が常に求められます。

また、ダンプカーによる事故は大きな被害につながりやすいため、周囲への配慮と安全運転が不可欠です。体力的負担は少なくても、高い専門性と責任感が必要な職業といえます。

給料が高いダンプ運転手の求人をドライブXでチェックしてみよう！

ダンプ運転手の給料は、全国平均年収が485万円前後と比較的高水準です。さらに大型免許や専門資格の取得、高収入が見込める業務形態の選択によって、収入アップが期待できます。

仕事内容は力仕事が少なく体力的負担が軽減されている一方で、高い安全意識と運転技術が求められる責任ある職業です。

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