ゴミ収集は公務員の仕事?応募条件から給与まで詳しく解説

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ゴミ収集員として働くことを検討している方の中には、「公務員として安定した職場で働きたい」と考える方も多くいます。しかし、実際にはゴミ収集業務の大部分が民間企業に委託されており、公務員の募集は限られているのが現状です。

そこで本記事では、ゴミ収集における公務員と民間の実態を詳しく比較し、それぞれの応募条件や給与水準、働き方の違いを解説します。さらに、どちらの働き方が自分に適しているかを判断するためのポイントも紹介します。

ゴミ収集員への転職を成功させるために必要な情報を紹介するので、転職を考えている方は参考にしてください。

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目次

ゴミ収集は公務員の仕事?民間委託との違いを解説

ゴミ収集は公務員の仕事?

ゴミ収集は、自治体によって公務員が直接担当する場合と、民間企業に委託される場合があります。

公務員と民間のゴミ収集作業員、それぞれの特徴と違いを詳しく解説します。

自治体直営のゴミ収集は公務員が担当

自治体が直接運営するゴミ収集事業では、清掃局や環境局に所属する地方公務員が実際の収集作業を担当します。

公務員のゴミ収集員の特徴
  • 「技能労務職員」として採用される
  • 地方公務員法に基づく安定した給与体系
  • 充実した福利厚生制度がある
  • 長期的なキャリア形成に適した働き方ができる
  • 採用機会が限られている

公務員として働く場合、景気や社会情勢に左右されず、定年まで安定して働ける環境が整っています。ただし、採用枠が限られているため、競争率が高い点に注意が必要です。

民間委託のゴミ収集は企業職員が担当

民間委託のゴミ収集では、自治体と契約した清掃会社の職員が作業を実施します。

民間のゴミ収集員の特徴
  • 企業により給与や労働条件に差がある
  • 契約期間に応じて委託先が変わる可能性がある
  • 実力や資格取得により早期の昇進や給与アップが目指せる
  • 公務員と比較して柔軟なキャリア形成ができる
  • 採用機会が多い

民間企業では個人の能力や努力が評価されやすく、資格取得や経験を積むことで早期のキャリアアップが可能です。また、公務員と比較して採用のハードルが低く、転職しやすいメリットもあります。

地域による運営方式の違い

日本全国のゴミ収集量全体で自治体が直接集めている割合は1989年には50%を超えていましたが、現在では20%強※まで下がっています。
※出典:八王子市民活動協議会「直営方式と民間委託方式での官民共創による清掃事業の考察

大都市圏や人口密集地では民間委託が主流となっており、地方の中小都市や過疎地域では直営を維持する傾向があります。

つまり、ゴミ収集作業員になりたい場合は公務員だけでなく民間も現実的な選択肢として検討する必要があります。公務員としてゴミ収集に従事したい方は、まず居住地域周辺の自治体で募集があるか確認してください。

ゴミ収集の公務員になるには?応募条件と試験内容

ゴミ収集の公務員になるには?

公務員のゴミ収集作業員を目指す場合、各自治体の採用試験に合格する必要があります。

採用情報は各自治体のWebサイトで確認可能で、応募条件や試験内容は自治体により異なります。

応募条件

ゴミ収集の公務員になるための基本的な応募条件は、以下のとおりです。

条件項目内容
年齢制限18歳〜35歳程度(自治体により異なる)
学歴要件高校卒業以上(自治体により異なる)
免許要件普通自動車免許以上(中型・大型免許が必要な場合もあり)
国籍要件日本国籍または永住権等の在留資格
欠格条項地方公務員法第16条に該当しないこと(犯罪歴、公務員として懲戒免職、反社会的団体への所属など)
兼業制限現在他の自治体で常勤公務員として勤務していないこと

自治体により条件が異なるため、希望する自治体の募集要項を確認してください。

試験内容

ゴミ収集の公務員試験は、一般的に以下の内容で実施されます。

試験項目内容
筆記試験一般教養(文章理解、判断推理、数的処理など)60分程度
作文試験課題に沿った作文(800字程度)60分程度
面接試験人物評価、志望動機、職務適性などの個別面接
実技試験握力測定、体力テストなど身体的適性の確認

筆記試験では高度な専門知識は求められず、基礎的な一般教養が中心です。

自治体により試験内容や配点が異なるため、受験予定の自治体の詳細を確認してください。

公務員のゴミ収集作業員の仕事内容

公務員のゴミ収集作業員は、市民の生活に欠かせない重要な業務を担当し、地域社会に大きく貢献する仕事です。

ゴミ収集作業員の仕事内容として、一般廃棄物運搬業と産業廃棄物運搬業について解説します。

一般廃棄物運搬業

公務員のゴミ収集員が主に担当するのは、一般家庭から排出される生活ゴミの収集です。

主にゴミ収集車に乗車し、市内各地に集積されたゴミの収集・運搬業務を担当します。

決められたルートに沿ってパッカー車でゴミステーションを回り、可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミなど分別されたゴミを適切に処理施設まで運搬します。

また、ゴミの分別指導や市民からの問い合わせ対応も重要な仕事です。

産業廃棄物運搬業

産業廃棄物の収集・運搬は主に民間企業の業務範囲です。

公務員は基本的に一般廃棄物のみを扱い、企業から排出される産業廃棄物は専門の民間業者が処理します。

民間のゴミ収集会社では一般廃棄物と産業廃棄物の両方を扱う場合があります。公務員よりも仕事内容が幅広いことが特徴です。

民間企業で働く場合は、産業廃棄物収集運搬業許可を持つ会社であれば、事業所ゴミの収集業務も担当します。

1日の仕事スケジュール

公務員のゴミ収集作業員の1日の流れを岡山市の例をもとにご紹介します。

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時間業務内容
7:45始業・朝礼・車両点検
8:00ゴミ収集作業開始
11:00事業所で事務処理・日報作成
12:00昼休憩
13:00ゴミスクールの事前打合せ
14:00ゴミスクール(小学校等での環境教育活動)
15:30車両清掃・翌日の準備
16:30勤務終了

※参考:岡山市職員採用サイト「技能労務職

勤務時間は原則として7時45分から16時30分の間で、休憩時間を除き1日あたり7時間45分です。

早朝からの勤務開始ですが、夕方には業務が終了するため、プライベート時間を確保しやすい特徴があります。

また、ゴミ収集だけでなく、小学校や幼稚園での環境教育活動(ゴミスクール)も重要な業務として位置づけられています。

【ゴミ収集作業員】公務員と民間の比較|どちらを選ぶべき?

【ゴミ収集作業員】公務員と民間の比較

ゴミ収集の仕事を目指す際、公務員と民間のどちらを選択するべきか悩む方も多いはずです。

どちらも地域社会に貢献できるやりがいのある仕事ですが、働き方や待遇に違いがあります。

それぞれのメリット・デメリットを解説するので、自分にとって良い選択をしてください。

公務員のゴミ収集作業員のメリット・デメリット

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メリットデメリット
安定した雇用(定年まで安心)昇進・昇格の機会が限定的
年功序列による確実な昇給実力が給与に反映されにくい
充実した福利厚生制度副業や兼業に制限あり
社会的信用が高い(ローン審査で有利)採用試験合格が必要で時間がかかる
景気に左右されない安定性6月試験でも採用は翌年4月から

公務員のゴミ収集作業員は、安定性を重視する方に適しているものの、採用の難しさと昇進機会の少なさがデメリットです。対して、長期的に安定した環境で働きたい方にとっては魅力的な選択肢となります。

民間のゴミ収集作業員のメリット・デメリット

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メリットデメリット
資格取得・実力次第で早期昇給可能契約更新や経営状況による雇用不安
現場責任者・管理職への昇進チャンス豊富福利厚生が会社により大きく異なる
採用ハードルが低く、すぐに働ける給与・待遇が公務員より不安定
個人の能力・成果が評価されやすい会社方針で労働条件変更の可能性
柔軟なキャリア形成が可能

民間企業は個人の努力や能力を活かしてキャリアアップしたい方に適しています。採用機会が多く、努力次第では昇進を目指しやすい点が特徴です。

選び方のポイントまとめ

公務員と民間のゴミ収集作業員のどちらが向いているのか、判断するポイントをまとめました。

公務員向きの人
  • 安定性を重視し長期的に同じ職場で働きたい
  • 確実な昇給と充実した福利厚生を求める
  • 採用から就職までの期間を確保できる(最長1年程度)
  • 社会的信用を重視する
民間向きの人
  • 実力や努力に応じた評価・昇進を求める
  • 資格取得やスキルアップでキャリアアップしたい
  • すぐに働き始めて実務経験を積みたい
  • 個人の能力を活かして早期の収入アップを目指したい
  • 柔軟な働き方や多様なキャリアパスを重視する
  • 管理職への昇進で高収入を目指したい

自分の価値観やライフスタイルに合わせて選択することが重要ですが、現実的には民間の方が機会が多く、キャリアアップの可能性も豊富です。

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すぐに就職したい方や、資格取得・スキルアップによる昇給を求める方には民間のゴミ収集作業員がおすすめです。

民間企業では公務員と比較して採用のハードルが低く、合格後はすぐに働き始められるメリットがあります。また、実力次第で早期の昇進や給与アップも可能です。

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公務員のゴミ収集作業員の年収は民間より高い?給与比較

ゴミ収集作業員の年収は、公務員と民間で大きな差があります。

公務員の平均年収は550万円〜600万円、民間企業の正社員の平均年収は300~350万円です。公務員の方が高い水準となっています。

ただし、公務員になるには採用試験に合格する必要があり、民間と比較して就職の難易度が高いです。

公務員のゴミ収集作業員の年収水準

公務員のゴミ収集作業員の平均年収は550万円〜600万円です。

江戸川区では20歳で約191,160円、30歳で約221,040円の初任給が設定されており、これに扶養手当、住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当等が加算されます。

公務員は基本給が高く設定されており、年功序列により着実な昇給が期待できます。

ただし、管理職への昇進機会が限られているため、大幅な給与アップは期待しにくく、採用試験の競争率も高い傾向があります。

民間のゴミ収集作業員の年収水準

民間のゴミ収集作業員の平均年収は300~350万円で、公務員と比較すると低めの水準です。

ただし、民間企業では成果主義を採用している場合もあり、個人の能力や貢献度に応じて給与が決定されます。

また、資格手当や技能手当などで収入を増やすことも可能で、実力次第では若いうちから高収入を目指せます。

年収アップの方法と将来性の違い

公務員は技能労務職員として安定した地位にありますが、年功序列のため昇給の機会は限られています。

一方、民間は年収が低めの傾向がありますが、資格取得やスキルアップなど実力次第で早期の昇給を目指しやすいです。民間では現場主任や営業所長など管理職への昇進チャンスもあり、より高い年収を目指せます。

また、民間企業の方が採用されやすく、すぐに実務経験を積んでスキルアップできる点も大きなメリットです。年収だけでなく、採用の機会や将来的なキャリアプランも考慮して、どちらを目指すのかを決めましょう。

ゴミ収集の公務員に関してよくある質問

ゴミ収集の公務員試験の難易度はどのくらいですか?

ゴミ収集の公務員試験の全体的な倍率は公開されていませんが、自治体ごとに実施状況を公開している場合があります。

例として、横浜市の技能職員採用選考では、区分Ⅰ(18~22歳)が約8.6倍、区分Ⅱ(22~45歳)が約4.6倍の競争率です。

横浜市技能職員採用選考の実施状況

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区分申込者数受験者数最終合格者数倍率
区分Ⅰ69名53名8名約8.6倍
区分Ⅱ525名427名114名約4.6倍

※出典:横浜市「令和6年度横浜市技能職員採用選考

一般的に公務員試験は競争が激しく、十分な準備が必要です。

ただし、高度な専門知識は求められないため、基礎学力と面接対策をしっかり行えば合格を目指せます。

ゴミ収集は公務員じゃない自治体もあるって本当ですか?

ゴミ収集を民間に委託している自治体は多数あります。

現在では民間委託が主流で、公務員として直接ゴミ収集を行う自治体は全国の20%程度まで減少しています。

近隣の自治体で公務員の募集がない場合も多いため、その際は民間企業での就職を検討してください。民間企業でも安定した雇用や充実した福利厚生を提供している会社が多数存在します。

ゴミ収集公務員の勤務時間は何時から何時までですか?

自治体によって勤務時間は異なりますが、例として岡山市では原則として7時45分から16時30分の間で、休憩時間を除き1日あたり7時間45分の勤務です。

多くの場合早朝から夕方前までの勤務時間が設定されており、夕方には業務が終了するため、プライベート時間を確保しやすいメリットがあります。

公務員のゴミ収集作業員になるにはまず自治体の募集をチェックしよう!

ゴミ収集の仕事は、公務員と民間のどちらでも地域社会に貢献できる重要な職業です。

公務員は安定性が魅力ですが、全国的に直営事業を行う自治体は約20%程度に留まります。近隣自治体で公務員の募集がない場合や、すぐに就職したい場合は民間企業も有力な選択肢になります。

民間企業では実力次第で早期の昇進や給与アップが可能で、やりがいのあるキャリアを築けます。まずは自分の住む地域周辺の自治体で募集があるか確認し、なければ民間企業での就職を検討してください。

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