トラック運転手の年収は? 仕事内容や必要な資格・やめとけと言われる理由なども解説

トラック運転手の年収は? 仕事内容や必要な資格・やめとけと言われる理由なども解説

「トラックドライバーの給料は安い」「長時間労働でブラックだから避けた方がいい」など、トラック運転手の仕事についてネガティブな情報を耳にしたことはないでしょうか?

近年、トラック運転手の労働環境が注目されており、特に「2024年問題」が業界に大きな影響を与えるとされています。

2024年問題とは、働き方改革の一環としてトラック運転手の時間外労働時間が年間960時間に制限されることで、人手不足や物流の停滞が懸念される問題です。
※参照:物流の「2024年問題」とは – 東北運輸局

トラック運転手の仕事は単に「モノを運ぶ」だけではなく、現代社会のライフラインを支える重要な役割を担っており、その需要は今後も安定して続くと予測されています。

そこで本記事では、トラック運転手の年収や仕事内容、必要な資格、さらに「やめとけ」と言われる理由について詳しく解説します。

トラック運転手になりたいと考えている人は、この記事を参考に、自身に適した職務であるか判断しましょう。

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目次

トラック運転手の仕事内容

トラック運転手の仕事内容

トラック運転手の仕事内容は主に貨物の輸送ですが、職種によって仕事内容・業務の回し方が異なります。

職種に関わらず、基本的な1日の流れは以下のようになります。

  1. 出勤・点呼:出社後、アルコールチェックや運行前の確認を行う。
  2. 車両点検:ブレーキやタイヤ、燃料の確認など安全運転のための点検を実施
  3. 荷物の積み込み:配送先や積載ルールに従い、荷物を積み込む
  4. 運行開始:指定のルートを運転し、目的地へ向かう
  5. 納品・荷卸し:指定の時間・場所で荷物を納品し、受領確認を取る
  6. 休憩・食事:法律で定められた休憩時間を確保しながら運行
  7. 帰庫・報告:業務終了後、車両点検を行い、業務報告を提出して退勤

トラック運転手は、貨物の輸送だけでなく、車両管理・納品確認・安全管理・積み下ろし作業など、運転以外の業務も行います。

また運転する車両の種類や業務内容によって、以下のような違いがあります。

長距離運転手(大型トラック)全国をまたいで貨物を運ぶ仕事で、拘束時間が長い
中距離運転手主に同一地方圏内を移動する仕事
短距離運転手地域内の配送が中心で、比較的労働時間が安定
宅配便ドライバー個人宅や企業へ荷物を届ける
トレーラー運転手大型貨物を輸送し、専門的な技術が必要

トラック運転手は大きく長距離・中距離・短距離と3つの区分があり、長距離は長時間運転をする体力、短距離は細かな道を順序良く移動するなど、異なったスキルが求められます

トラック運転手の年収・給料

トラック運転手の平均年収を、年代別・性別ごとに下記の表にまとめました。

年代別で見るトラック運転手の平均年収

大型大型以外
20代約410万円約390万円
30代約450万円約430万円
40代約480万円約450万円
50代約460万円約420万円
60代約390万円約350万円
男性女性
大型トラックドライバー約460万円約370万円
中型、小型トラックドライバー約420万円約350万円

給料には、職種・経験・勤務時間・会社の規模などが影響します。

大型トラック運転手の方が、中型や小型トラック運転手よりも走行距離が長く、労働時間も長くなることから年収が高い傾向にあります。

また、女性よりも男性の方が平均年収が高く、これには男性の管理職が多いことや、勤続年数が長い方が多いこと、長距離ドライバーが多いことが考えられます。
※参照:厚生労働省「賃金構造基本統計調査

※長距離トラックの運転手の年収について、詳しくは下記のページで掘り下げて解説しています。
長距離トラック運転手の年収はどれくらい?給料を上げる方法や実態を解説!

トラック運転手に就職するために必要な免許・資格

ひとえにトラック運転手とは言っても、運転するトラックの車種が業務内容によって異なり、各車種に応じた免許が必要となります。

詳しくは以下のような免許が必要です。

免許の種類運転できるトラックの例
普通自動車運転免許2トントラックまで運転可
中型自動車運転免許4トントラックの運転が可能、20歳以上で運転経験2年以上が必要
大型自動車運転免許10トントラックやトレーラーの運転が可能、21歳以上で運転経験3年以上が必要

最低限「普通自動車運転免許」が必要で、中型・大型自動車免許を取得していることで、より幅広い業種での勤務が可能です。

また、業務内容によって以下のような追加資格が必要な場合があります。

資格概要
けん引免許トレーラーやセミトレーラーを運転するために必要
フォークリフト運転技能講習修了証倉庫や現場での荷物の積み下ろしに役立つ
運行管理者資格一定規模以上の運送会社で必要とされる管理業務向け資格
危険物取扱者(乙種4類)ガソリンや化学薬品などの危険物を運ぶ場合に必要
大型特殊免許クレーン車などの特殊車両を運転する際に必要

長く運送業界に携わりたいと考えている方は、運行管理者資格を将来的に取得すると良いでしょう。

なお、未経験者でも必要な免許・資格が取れる研修制度・免許取得支援を実施している企業もあり、就職時に資格がなくてもトラック運転手にはなれます。

ドライブトライブでは、資格取得支援制度がある企業の求人情報も多く掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

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トラック運転手は「やめとけ」と言われる理由と注意点

トラック運転手の注意点

「トラック運転手は忙しそう」というイメージを持っている方も多いことと思います。

ここでは、トラック運転手は「やめとけ」と言われる以下の理由と注意点を解説します。

トラック運転手になりたいと考えている方も、トラック運転手ならではの注意点を事前に理解した上で、自身に適しているか判断しましょう。

労働時間が長く、不規則になりやすい

大型トラックおよび長距離のドライバーは、深夜や早朝に出発することが多く、労働時間が不規則になりがちです。

1日10時間以上の運転や、手作業での荷役作業が必要なこともあることから、腰痛や肩こりを起こしやすく、体力的な負担も大きいと言えます。

また、繁忙期(年末年始や連休前など)は休みが取りにくく、家族との時間が合わせにくいという懸念もあるでしょう。

給料が不安定

トラック運転手の給料体系は会社によって大きく異なり、不安定な面があります。

多くの運送会社では基本給に加えて歩合制を採用しており、運んだ荷物の量や走行距離に応じて給料が変動するのが特徴です。

また、ガソリン価格や高速料金の変動といった社会情勢による影響や、イベント事が多い時期や景気変動による影響が収入にも影響を及ぼす場合もあります。

事故やトラブルのリスクがある

運転することが基本となる職業上、交通事故の危険性はつきものです。

長時間運転による疲労や注意力低下、渋滞や悪天候の影響による配送スケジュール乱れが焦りを生み、事故やトラブルの要因に繋がります。

また、2025年(令和7年)1月28日、埼玉県八潮市の中央一丁目交差点で発生した陥没事故のような、命に関わる予期せぬトラブルとも隣り合わせの仕事となります。

さらには、積み荷の破損や盗難があった場合もドライバーの責任になることがあるため、責任感を持って時間やルールの管理が徹底できるスキルが必要です。

トラック運転手の魅力

トラック運転手の魅力

トラック運転手は体力的に負担が大きい仕事ですが、以下のようなトラック運転手ならではの魅力もたくさんあります。

前述した注意点と照らし合わせて、より魅力を感じられるのであれば、トラック運転手になることを前向きに検討すると良いでしょう。

安定した仕事が多い

トラック運転手の最大の魅力の一つは、仕事の安定性です。

インフラに関わる物流業界は常に需要があり、比較的景気の影響を受けにくいため、一度トラック運転手になれば、長く運送業界に携わることができるでしょう。

また、経験に応じて順当に給料が上がっていく傾向にあるため、将来的に安定した職に就きたい方には適しています。

学歴や特別なスキルがなくても始められる

運送業界は、人手不足が続いている業界とも言われており、普通免許や中型・大型免許があれば未経験でも就職可能なケースが多いです。

そのため、実際に多くの運送会社では未経験者でも積極的に採用しています。

また、働きながら資格(フォークリフト・牽引免許など)を取得できる制度を採用している企業も多く、すぐに仕事に就きたいと考えている方も始めやすいと言えるでしょう。

人間関係のストレスが少ない

研修中は、先輩ドライバーの横乗りで同行することもありますが、一人立ち後は基本的に一人で運転する時間が長いため、対人ストレスが少ないでしょう。

荷主や配送先との接触時間も限られており、基本的には荷物の受け渡しという明確な目的のためのコミュニケーションのみ。

職場の人間関係に悩むことなく、自分のペースで仕事をしたいという方には働きやすい環境と言えます。

また、「自分の仕事は自分で完結できる」という達成感も、多くのドライバーがやりがいを感じる点です。

職種の選択肢が豊富

前述した通り、トラック運転手にも大型から小型トラック・長距離から短距離と、ドライバーの職種も様々です。

少しでも稼ぎたい方は長距離、ワークタイムバランスを重視するなら中距離、プライベートを最優先にしたいなら短距離と、自分の希望に合わせた働き方を選ぶことができます。

さらに経験を積んだ後には、特殊車両ドライバーとしてキャリアアップの道もあり、自分のライフステージやキャリアプランに合わせて職種を選択・変更できる点も魅力です。

トラック運転手が向いている人・向いていない人の特徴

ここまで解説してきたトラック運転手になる懸念点・魅力から分かるトラック運転手が向いている人、向いていない人をまとめました。

  • 運転、車やトラックが好きな人
  • 一人の時間が好きな人
  • 体力がある人
  • 責任感を持って時間やルールを守れる人

トラック運転手は、そもそも運転や車・トラックが好きな人にはまさに天職と言えます。

運転中は基本的には一人なので、多くの人と関わりながら仕事がしたい人には不向きですが、自分のペースで仕事をしたい人には向いています。

また、特に長距離ドライバーに言えることですが、長時間の運転・不規則な生活は体に負担もかかります。

そのような環境下でも、時間やルールを守りつつ適度に休憩を取りながら安全な運行ができる自己管理能力が高い人にも適していると言えるでしょう。

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トラック運転手の仕事は、長時間労働や不規則な生活リズムといった課題がある一方で、安定した需要と収入や人間関係のストレスの少なさなど、多くの魅力を持つ職業です。

特に物流は社会の基盤を支える重要な役割を担っており、その需要は今後も安定して続くと予測されています。

これまで解説してきたように、トラック運転手には様々な職種があり、短距離の宅配・ルート配送から全国を巡る長距離ドライバーなど長期的なキャリア形成も可能です。

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